看護師国家試験は難しい?(前編)〜受験資格を取得するまでの苦労と壁〜

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 「看護師の国試は簡単ですぐ受かるからいーなー!」

というトンデモピントの外れたコメントをされたことがある。怒りを超えて脱力した。だって国試を受ける段階までたどり着くのにどれだけ大変か、、、。その途方もない道のりを思い出しただけでも疲れる。

 でもこのコメント、全く根拠のないものでもない。だって単純に合格率を比較したら、なんだか簡単に取れそうな気がする。

 国家資格の合格率は(大雑把な数値です。)こんな感じ。

  司法書士   3%前後

  社労士      5%前後

  行政書士 11%前後

  宅建       16%前後

これに比べると、看護師の国家試験の合格率は90%前後。10人に9人は受かる資格なら簡単なのかな?と見えなくもない。しかし私的には

看護師国家試験は、難しいテスト

だと堂々とお伝えしたい。その理由は大きく分けて2つある。今回はその一つ目について述べていく。

①受験資格を取得するまでの苦労と壁

 看護学校なり大学なり、専門的な分野の学歴がなければ国家試験は受けられない。看護師となる第一歩目に立ちはだかるのは、学校への入学試験。推薦など特別な入学方法を除けば、入試に受かるために既にこの段階で受験勉強を1年やってきている人も多い。

 入学すると多種多様な分野にわたる授業とテストが行われ、制覇して行かなくてはならない。

 ある程度座学による知識を得、基本的技術のテストをクリアすると、このブログでは何度か触れている、絶対にあの時代には戻りたくない「実習」地獄が始まる。この実習期間中に、惜しくも留年や退学を決め、一緒にスタートしたコースから脱落していく仲間が出始める。

 この段階で短い人でも3年程度(推薦で看護学校に入学した場合)長い人で5年(1年受験勉強をして大学に入学した場合)もの間、看護師になるために勉強時間を既に費やしていることになる。

 全ての単位を取得できそうな学生は、そのまま国試を受けて合格できるのか、というとそうではない。ここから国試を受けるその日までの数ヶ月、国試対策の猛勉強が始まる。

 国家試験を受ける頃には、本当に血も汗も涙も流し、心身ともに酷使してきた受験生が出来上がっている。ちょっと試しに受けてみよう、という学生は1人もいない。ここまできて絶対に落ちるわけにはいかない、という並々ならぬ決意で、自分の体に刻み込んだ知識、技術、経験をすべて振り絞る勢いで本番に臨むのだ。

看護師国家試験は、難しいテスト

であると私が主張する二つ目の理由については次回。二つ目の理由は、これから受験する人がおっかなびっくりしちゃいそうな内容かも、、、。

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