看護学校の選び方〜国家試験合格率の実態〜(後編)

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 ここまで看護学校を選ぶ際、国試の合格率100%という条件を挙げる受験生が多いこと、でも合格率100%の学校が必ずしも良い学校とは限らないことについて述べてきた。nursereo.online

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 学業の成績はそれほど良くなくても、頑張り屋で、ちょっとくらい不利な扱いされたって頑張って実習までたどりつく個性豊かな学生も割といる。しかしここで、オヤ?アレ?と何か違和感を感じる事態が発生するのだ!

 実習に受からないのだ。

 もちろん規定の内容をクリアできていないため、実習の単位を取れず落としてしまう学生もいる。しかし客観的に見ていても、提出書類の内容を見せてもらっても、不合格となった理由をおいそれとは納得できない場合もある。テストと違い、点数化できない部分もある実習。その合否は先生の裁量によるところも大きい。

 何科目もある各論の実習、全部合格しなければ卒業できない。やり直し期間もあるが、やり直せる科目の数には限りがある。やり直しできなくなったらその時は、、、留年。卒業できない。

 途中退学、留年、いずれも共通して言えることは、卒業できない、つまり国家試験を受けることができない、ということになる。

 合格率100%の看護学校が悪いってことでは全然ない。本当に全員が頑張って、皆で力を合わせて教え合って、学校の先生もサポートしてくれて、栄光の100%をGETした学校だってあるだろう。

 私が言いたいのは、多くの受験生が進学先選択時の条件として挙げていた「国家試験合格率100%」だが、それこだわる必要は全くない、ということだ。

 仮に以下の学校があったとする。

 A看護学校

全体的に学業レベルが高く、皆よく勉強しテストの結果も良い学生が多い。それに少し遅れをとっている学生もいる。その学生はこのまま行くと場合によっては国家試験に受からないかもしれないと目されている。他の学生と同じようにテストを受け、実習に取り組んだが、単位を落とされ、留年しなければならなくなった。「受かりそう」な学生は卒業し、国家試験を受験。結果、いつも合格率は100%。

 B看護学校

国家試験サポートに力を入れているので毎年90%以上の合格率はキープしている。でもどうしても実力が上がっていかない学生もおり、実力底上げのため特別講座などを企画、実施。見捨てずギリギリまで面倒を見て手をかけてくれる。しかしどうしても不合格となってしまう学生が毎年何人かいる。だから合格率は100%じゃない。

 あなたならA、Bどちらの看護学校で勉強したい?

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