看護学校、そう看護師業界の全てはそこから始まる
追々お伝えしていきたいが、この看護師の世界にはあらゆる方面から突っ込みどころ満載なおかしな習慣、風習などがある。それら全ての原因の基礎みたいなものを作り始める場所こそ、看護学校だ。
私は大学の学部生ではなく看護専門学校に通ったので、あくまでもそこでの経験を元に前、中、後編と3回に分けて記していくことにする。1回目の今回の話題は2つ。
- 絶対的ヒエラルキー組織、それが看護学校
- なんだかいびつな先生同士の関係
- 髪は染めちゃだめ!
- 髪はしばって黒ネットに収納せよ!
1、絶対的ヒエラルキー組織、それが看護学校
看護学校に入学するということは、厳しい規律と先生の指示指導には絶対逆らえない、軍隊形式、体育会形式とも言える社会とヒエラルキーの最中に放り込まれるということだ。
先生が立てと言えば立つ、手を挙げろと言えば挙げる。きっと在学時なら、先生が「3回まわってワン!」とか言ったらその通りにするし、「ヒゲダンスしろ!」(←ジェネレーション配慮ください。)と言われたらすぐにあの素晴らしいベースラインを頭に思い浮かべ、皆それに従ったことだろう。車が行き交う道路に飛び込め!と言われたらできちゃいそうな勢いである。
多分実際に医療の現場入った時、組織として統一した行動を取るため、指揮を取っている人に従う卵たちを作るため、そんな厳しくしてるんだろうとは思う。
でももし先生が間違ってたり、致命的なミスを犯していたりしたら?先生に意地悪されたら?それでも何も疑問にも思わず、意見を言うこともなく、上には盲目的に従う卵たちを養成したいのか?それが私は在学中ずっと疑問だった。
だって、ちゃんと理由や理屈や根拠のある意見なら、危機管理的にも患者さんの安全を守るためにも言い合える環境の方がいいに決まっている。まぁ最終的に疑問を疑問のままでは終わらせられず、行動に移してしまうことになるのだけど、、、それについてはまた別の記事で。
2、なんだかいびつな先生同士の関係
看護師の世界での人間関係に軽く不安を覚え始める最初のきっかけは、看護学校の先生同士の様子を垣間見た時だった。割とあからさまに学生の前で他の先生をバカにしたり、身体的特徴をことさらに挙げて誹謗中傷なんてことも。
技術を学ぶための実習で、ちょっと間違えたり見落としたりしている先生に対し「こんな事もできないの?」「これを知らないのはまずいんじゃないの」と、事情も聞かずズバズバ突っ込む。きっとそれでもいいんだと思う。間違いがあって許される仕事でも、緊張してるからって大事な事見落としていい仕事でもない。先生方であっても指摘し合い、技術も知識も心も成長していった方がいいと思う。
でもその指摘の方法が間違っている。言い方は嫌味ったらしく、正解も伝えない。そして何より間違ってるのはその嫌味まじりの指摘と意地悪を学生達の前で披露しちゃう事だ。下手に社会人経験のある私には、お客さんの前だったり、講師をやった際の参加者さんの前だったりしたら、、、と思うと身も凍る思いだった。
ふくよかめの体つきの先生がいた。その先生のことも学生達の前で「あんな体でよく学生の前に出られるわね」「自制が効かない、だらしない性格してるんでしょ」などとボロクソに言っていた。
そりゃ健康のためには太ってない方がいい。肥満って色々な病気の原因になるから。でも太ってるかどうかって体質や精神状態も関係あるし、薬の副作用だったりする場合もある。必ずしも本人の怠惰さが原因とは限らないのだ。現在私は病院勤めしているが、この辺りの指摘や指導にはかなり気を使う。
今となっては、よくまあそんなことが学生の前で言えたもんだと呆れて振り返るばかりだ。
この時ははっきりとはわかっていなかったけど、結局この先生同士の関係性が病院内でもまかり通っているんだよね。ほんとにどうかしてる。
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