看護師の世界にはあらゆる方面から突っ込みどころ満載なおかしな習慣、風習などがある。それら全ての原因の基礎みたいなものを作り始める場所こそ、看護学校だ。
私が看護学校で、体験したことを元に前、中、後編と3回に分けて記している。今回は第2回の中編、3番目のテーマについて。
- 1.絶対的ヒエラルキー組織、それが看護学校
- 2.なんだかいびつな先生同士の関係
- 3.髪は染めちゃだめ!
- 4.髪はしばって黒ネットに収納せよ!
3、髪は染めちゃダメ!
社会人として常軌を逸してない範囲で身なりも髪も自由に選択してきた。海外にいた時にはむしろ髪色や服装は個人の自由であり個性でもあった(民族衣装を日常的に、あるいは正装として纏う人々もいる。身なりというのはそれぞれの信条に基づくものなのだ)。そしてそれを指摘することはナンセンスだった。
謎に反骨精神の強い私にとって、看護学校での必要以上の(と私は思っている)身なりの縛りは、ことさらに個人のアイデンティティーを奪うものであり最も抗いたくなる項目の一つだった。
でもそんな私でさえ最後まで従っていたのだ。どれだけ束縛度合いが凄かったかお分かりいただけるだろう。逆らったらどんなデメリットがあるかわかったもんじゃない。
爪は短くしなければならない。そりゃ当たり前のことだ。でも「白いところがほとんどない様に」って絶対守らなきゃダメ?爪の構造上私の爪は言われた通りに従って切ったら深爪だ。爪の形や白い色の部分には個人差があるからできれば融通を効かせて欲しかった。
先生は言う。髪は染めてはいけない。染めたとしても「私(先生)より明るい色はだめ」。多くの学生さん達は高校卒業直後に入学してきた若い人たち。髪をブリーチしたりいろんな色に染めたいことだろう。
私の場合高校卒業後の大学時代にはかなり明るい色にし、その頃流行っていた女子二人組の[パフィー]を真似してスパイラルパーマをかけ、頭大爆発だった。
その頃の私と同じ年頃の学生さん達、よく我慢できてるなと思ったものだ。実習中ならともかく、座学しかない学期中も大人しく言われた通り決まりに従っていた学生が多い。
ちなみに先生は染めている。
白髪染めはいいのだそうだ。太くて真っ黒すぎる髪がコンプレックスの学生は染めてはいけないが、白髪を染めて若く見せたいのはOKとはどんな根拠によるものなのだろう。納得できる説明をして欲しいものである。
「私より明るい色はだめ」、、、って言われた学生さん達も染めた髪を先生に近づけて確認しちゃっている。なんかおかしいでしょ、、、疑問を持とうよ。こうなってくるともう訳がわからない。次回先生が白髪染めして偶然今より暗くなったり明るくなったりしたらどうするんだろう。
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